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「心理学から井戸端会議まで『母親笑顔教室』」

1992.3:取材…「街かどもよう」'92年3月号「クローズアップ」より

子供中心の生活を続けていた平凡な主婦が、自分のために人生の選択をしたのは36歳のとき。「年齢30歳〜45歳学歴不問、母親であること…」、小山田さんが女子社員教育講師の求人を新聞で見かけ採用されたころの話だ。「社員教育ももとになっているのは人間関係なんです。どんな人間かを追求すると必ず親が出てくる。まず親の教育なんだなと実感したのが、この笑顔教室のきっかけです。笑顔のお母さんが増えればいいなと」

現代は女性の時代といわれる。持ち上げられ意のままに育った女性が、結婚して生まれて初めてがく然とする。それは一体?「赤ちゃん、子供の存在なんです」夫と同じか、それ以上に育って欲しいなんてもう古い。夫を完全にみくびり子供に暴走するのがトレンディママ。一方、そんな風潮になじめず悩むお母さんもいる。

育児ノイローゼになり「藁をもつかむ」思いで小山田さんのもとにやってきたという生徒さんがかつての自分を振り返る。「有能なOLやってた人も母親としてはゼロからの出発でしょ。夫に、だからおまえはダメなんだって言われるたびに自信をなくして」「いい母、いい妻、いい嫁、いつも追い立てられているみたい」笑顔教室に通い始めて、親を演じることはやめ、子供と本気で楽しめるようになったと、今表情はすこぶる明るい。

心理学の講義から現代版かけ込み寺までカリキュラムもなかなか魅力的。母親笑顔教室の他にも、OL笑顔教室(現、社会人笑顔教室)・OKサロン(現、心のティールーム)・生きがい発見セミナーと、悩める人にもそうでない人にも強い味方になってくれそうだ。

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