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「同期会に参加して思うこと」

2005.12.07:コラム…「CHRニュース」Vol.27より

 忘年会シーズンに先駆けて、11月末広島の高校の同期会がありました。ここ2年どうしてもスケジュールが合わず欠席でしたので、久しぶりの参加です。関東近辺に住む人と静岡・愛知県からも参加者がありました。

 還暦の頃からは毎年恒例となり、参加者も段々と増え、今年は関東在住者の約半数の30名でした。定年後も続けて仕事をしていた人たちも、今年あたりから正式にリタイアし、それぞれの人生がはじまっていましたが、一部の人はまだ現役で忙しい日々のようです。

 私の世代は、高校時代同じクラスでもほとんど異性と話すことがありませんでしたが、この年になると、共通の体験をしたもの同士が味わえる懐かしさと親しみがあり、年々親交も深まっていきます。

 ある女性が挨拶の中で「ここに集まっている人たちの表情がとてもよく、みんな良い年の取り方をしている」と話されましたが、本当にその通りだと思いましたし、ある人は「そういう人たちが集まってくるんだよ」とも言いました。のんびりした校風の中からよくもこれだけ立派な人が育ったと驚くほど、俗にいう社会的エリートの多い学年です。その元企業戦士達にもゆとりができ、穏やかな風貌の人たちの集まりでした。私もいつまでも臆せずに、この会に参加できるよう、日々磨き続けたいと思いました。

 こうした会で気をつけているのが、仕事の話です。ほとんどの人がリタイアしていますし、女性は家庭にいる人たちです。聞かれれば応えますが、私からはしないように心がけています。その点、別の機会に現役の人と会うのはとても気が楽で、男性社会でキャリアを積んだ人の話はとても興味深く、私の仕事の参考にもなり、また日頃の仕事と関係のない人と会うのは、心からリフレッシュできる時間でもあります。「働いている間はご馳走してあげられるから、近くにきたら寄ってよ」と言われるのもうれしいものです。

 同期会に昨年初めて参加した女性の一人が、「とても温かく和やかな雰囲気だったので、今年も参加しました」とおっしゃいましたが、CHRの雰囲気に共通するものがあるのです。参加者がとても自然体でいられるこの会が、お互いの心の拠り所として、益々これから先、大切な存在になっていくことでしょう。

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