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「叶った望みと、新たな願望」

2003.02.04:コラム…「CHRニュース」Vol.17より

●「20の望み」で願ったこと

 最近ある企業の「リフレッシュ研修」で、カウンセリング学習でもよく使う“20の望み”を使いました。その企業の要望として、定年までの数年間を意欲的に過ごして貰いたいということでしたので、今一度自分の生きかたを見つめ直し、定年までの仕事への取り組み方、更に定年後の人生をも視野に入れて考えてもらいたいと思いました。沢山望みを書いた人と、なかなか書けなかった人とありましたが、シェアリングすることで、よい刺激にはなったようです。

 “20の望み”をするたびに20年くらい前に初めて自分が書いた時のことを思い出します。研修講師を一時中断し、長男の嫁としてまた思春期の難しい年頃の息子達の母親として主婦業に専念し始めた頃に書いた中で、願望としては一番でしたが、おそらく夢物語だろうなと思ったことが実現できているのです。それは何の根拠もありませんでしたが、“事務所をもちたい”という願いでした。仕事もなく資金もなく単なる願望に過ぎませんでしたが、“念ずれば通ず”をしみじみと実感しています。

 その後、更にある研修を受講した時に、手法は違いますが、似た事をしました。その時はすでにCHR研究所はできていましたが、今度は部屋を増やしてカウンセリング・ルームを持ちたいということと、講師・カウンセラーを育てたいという願望でした。部屋の問題は間もなくチャンスが来たものの、ここでまた大変逡巡した結果思い切って借りることにし、今に続いています。
講師・カウンセラーは簡単に育つものではありませんでしたが、年数が経てば何とかなるもので、私に代わってカウンセリングや講師をしてもらえるところまで来ました。しかし、育つとCHR研究所専属として縛るわけにはいかず、常に新しい人を育てなければなりません。

●NPO法人設立に向けて

 永年仕事を続けてきて、世の中の動きをみて次の行動を考え始めたとき、NPO法人の活動を知りました。CHR研究所で学んだ多くの人達の為にも活動の場所を作りたいとも考え始めたころでした。
2年くらい前から考え始め、半年かけてようやく形が整い役所に申請するところまでこぎつけました。これは呼びかけに対して多くの人々が呼応し、積極的に活動しようとする意志表示をして下さったから出来たことです。認可されるまでにはまだ数ヶ月かかりますが、それまでに活動の準備をはじめなければなりません。

 CHR研究所には、カウンセラー・講師養成の為のカリキュラムがあります。かなりハードルが高いと思いますが、地道に学習を重ねるといつの日かクリヤーできるようになっています。カウンセラーも簡単に考えられては困りますが、講師はかなり厳しいものがあります。それは自分でできると思っても受講生または担当者がOKを出さないと次ぎからは決して声をかけていただけません。人によってはクレームをつけられることもあると聞きます。

 私が目指していることの中に、生涯学習の講師を育てて、予防教育を広めたいということがあります。企業の研修講師を育てることも大切にしていますが、この分野の講師を沢山育て大いに活動できるように したいと思います。これがNPO法人の仕事の柱になればと考えています。そのためには、やはり希望を持つことと前向きに勉強し続けることです。

 平成15年4月以降の来年度の講座案内も出来ました。定例のものに加えて、しばらくお休みの講座や本格的にスタッフになるためには欠かせない合宿セミナーも企画しています。講師養成のための講座も企画していますので、まもなくご案内できると思います。

 自分が何をしたいのか考え、その実現に向けてスタートしてください。私が20年位前、何の根拠もなく漠然と願ったことが実現できたのも、まず願望をもったことがスタートでした。それぞれ出来ることは違います。自分に一番ふさわしい活動の分野も、学んでいくうちに見つかるはずです。

 数年後、CHR研究所で学んだ人たちが、生き生きと活動している姿を想像するだけで、わくわくして参ります。これが私の新たな願望です。

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